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コロナ特需で「Zoom」ダウンロード数25万増。CEOがサービス提供を発表。

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Zoom

緊急事態ではすばやい反応が要求される。とくにコロナ危機さなかの今、感染者数や身を守る方法についてすばやく情報をキャッチしながら、なるべく日常生活に近い日々を過ごす必要に迫られると、実は思ったよりテクノロジーが充実していることに気づかされる。

 

私自身も、家にこもりながら、外の世界とつながることのできるデジタルな素材を試しつつ日々の活動を続けているのだから。

そのなかでも重要な役割を果たすことになったのは、オンラインでのビデオカンファレンスのプラットフォーム「Zoom」だ。

 

「Zoom」誕生の物語


2014年に登場したアプリ、「Google Classroom」と同じように、「Zoom」の登場自体は数年前だが、世界的知名度を獲得したのはごく最近だ。

モバイルインテリジェンス企業アップトミア(Apptomia)によると、3月11日時点で世界で34万3千人がこのアプリをダウンロードし、アメリカだけでも6万人が計上されているという。わずか2カ月前、世界で9万人、アメリカで2万7千人という数字を記録していたこのアプリは、今やApp Storeで最もダウンロードされた無料アプリのランキング上位を位置することになった。

 

 Zoom、その人気の理由


Zoomの人気の理由は、操作が容易だというところにある。アプリへのアクセスは完全無料で、パソコンのブラウザから起動するか、iOSまたはアンドロイドの携帯機種にアプリをダウンロードして利用できる。(もちろんiPadも可能)

無料バージョンの場合、グループ通話(ビデオカンファレンス)は100人まで可能で、最大通話時間は毎回40分だが、一対一の通話であれば通話時間は無制限となる。

そして、これこそがSkypeとの差別化ポイントなのだが、参加者を集める際も相手がすでにアプリを使用している必要はなく、相手を招待するリンクを送るだけ。Eメールを始め、どんなデジタルメッセージでもいい。それに、ビデオチャットをする間、リンクや文書、ビデオ、写真が共有できることに加え、テキストメッセージを送ったり、会話を録音、画面録画することも可能です。

 

定期契約による月払いの有料バージョンの場合、参加者の上限は1000人となり(エンタープライズ・プラス・バージョン)、通話時間や録音容量は常に無制限であることに加え、発言していない参加者のマイクを消音にする機能や招待リンクのパーソナライズ機能など、コントロール機能を利用することができる。

 

実際に私が働いている会社でも活用されており、月曜日の全社会議やチーム内会議でも多用している。今は完全テレワークのため使う機会がさらに増している。

 

 被害国の学校に無制限のサービスを提供


コロナ危機によって必要性を増したオンラインによる遠隔授業の手段として、Zoomがいかに有効かを認識したエリック・ユアン(CEO)は、自社のブログを通じて、新型コロナウイルスの蔓延で被害を受けた国々の教育機関にアプリを無期限で提供することを発表した。

イタリアももちろん含まれる。アプリサービスを受けるには、学校をフォームに登録するだけ。教師も生徒も、実際に教室にいるときのように、相手の目を見て授業ができるようになる。

 

これが全世界の教育機関で適応されればと思っている。