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MacBook Pro 13" 2020 vs MacBook Air 2020

排熱構造の違いにより、パフォーマンスが発揮されない

動画内で検証しているMacBook ProMacBook Airのスペックは以下の通り。

MacBook Pro
(2020)
2ポート
MacBook Air
(2020)
  • 第8世代の1.4GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサ(Turbo Boost使用時最大3.9GHz)
  • 8GB 2,133MHz LPDDR3メモリ
  • 256GB SSDストレージ
  • Intel Iris Plus Graphics 645
  • 134,800円
  • 第10世代の1.1GHzデュアルコアIntel Core i3プロセッサ(Turbo Boost使用時最大3.2GHz)
  • 8GB 3,733MHz LPDDR4Xメモリ
  • 256GB SSDストレージ
  • Intel Iris Plus Graphics
  • 104,800円

両モデルを並べて比較すると、MacBook Proのほうがスピーカーの音質が良いが、音量はMacBook Airの方が大きい。SSDは同じ256GB同士でも、MacBook Proの方が40%前後高速だった。

「Geekbench 5」による ベンチマーク では、シングルコアはMacBook Airが13%高かったが、マルチコアはコア数の多いMacBook Proが上回っている。ただし1万円でアップグレードできるMacBook Airの4コア/Core i5モデルと比較しても、MacBook Proが高かった。

MacBook ProGPU性能 は、MacBook Air2コアモデルより20%高かったが、4コアモデルより27%低いCore i5モデルは、より処理能力の高い「Intel Iris Plus Graphics G7」を内蔵している。

パフォーマンスに差が生まれている最大の理由は、排熱構造の違いだ。MacBook ProMacBook Airはいずれもシングルファン構造だが、MacBook Airはヒートパイプが繋がっておらず、 高負荷を想定した構造になっていない

そのためCPUに高い負荷を与え続ける「Cinebench R20」による ベンチマーク テストでは、スコアに大きな差が出た。4コア/Core i5モデルと比較しても、第8世代のMacBook Proのほうが高性能だ。

ベンチマーク ツール   MacBook Pro(2ポート) MacBook AirCore i3 MacBook AirCore i5
Geekbench シングルコア 929 1055 - 
マルチコア 3913 2165 3231
GPU(Metal) 6876 5723 9390
Cinebench R20 1556 619 955
 

CPUの世代は古くとも、実際の性能はMacBook Proのほうが高い

MacBook Airは、高解像度のYouTube動画を再生するだけでCPU温度は100℃に跳ね上がりファンの回転数が高くなり、動作音が大きくなる。4コア/Core i5モデルでは、状況はさらに悪化する。一方でMacBook Proは動作温度は低く、ファン音もしない。

Max Techは、 パフォーマンス、ディスプレイ性能、動作音、動作温度などの理由 により、 MacBook Proの購入 を強く勧めている 。特にビデオ会議が増えている昨今、動作音は会議の妨げになる可能性があり、MacBook Airは向いていない。

もし MacBook Airを買う のであれば、カスタマイズなしのCore i3(2コア)モデルを推奨している。