排熱構造の違いにより、パフォーマンスが発揮されない
動画内で検証しているMacBook ProとMacBook Airのスペックは以下の通り。
MacBook Pro (2020) 2ポート |
MacBook Air (2020) |
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両モデルを並べて比較すると、MacBook Proのほうがスピーカーの音質が良いが、音量はMacBook Airの方が大きい。SSDは同じ256GB同士でも、MacBook Proの方が40%前後高速だった。
「Geekbench 5」による ベンチマーク では、シングルコアはMacBook Airが13%高かったが、マルチコアはコア数の多いMacBook Proが上回っている。ただし1万円でアップグレードできるMacBook Airの4コア/Core i5モデルと比較しても、MacBook Proが高かった。
MacBook Proの GPU性能 は、MacBook Airの 2コアモデルより20%高かったが、4コアモデルより27%低い 。Core i5モデルは、より処理能力の高い「Intel Iris Plus Graphics G7」を内蔵している。
パフォーマンスに差が生まれている最大の理由は、排熱構造の違いだ。MacBook ProとMacBook Airはいずれもシングルファン構造だが、MacBook Airはヒートパイプが繋がっておらず、 高負荷を想定した構造になっていない 。
そのためCPUに高い負荷を与え続ける「Cinebench R20」による ベンチマーク テストでは、スコアに大きな差が出た。4コア/Core i5モデルと比較しても、第8世代のMacBook Proのほうが高性能だ。
ベンチマーク ツール | MacBook Pro(2ポート) | MacBook Air(Core i3) | MacBook Air(Core i5) | |
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Geekbench | シングルコア | 929 | 1055 | - |
マルチコア | 3913 | 2165 | 3231 | |
GPU(Metal) | 6876 | 5723 | 9390 | |
Cinebench R20 | – | 1556 | 619 | 955 |
CPUの世代は古くとも、実際の性能はMacBook Proのほうが高い
MacBook Airは、高解像度のYouTube動画を再生するだけでCPU温度は100℃に跳ね上がりファンの回転数が高くなり、動作音が大きくなる。4コア/Core i5モデルでは、状況はさらに悪化する。一方でMacBook Proは動作温度は低く、ファン音もしない。
Max Techは、 パフォーマンス、ディスプレイ性能、動作音、動作温度などの理由 により、 MacBook Proの購入 を強く勧めている 。特にビデオ会議が増えている昨今、動作音は会議の妨げになる可能性があり、MacBook Airは向いていない。
もし MacBook Airを買う のであれば、カスタマイズなしのCore i3(2コア)モデルを推奨している。